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芋虫 食べる [グルメ・料理]

芋虫とは、元来はサトイモの葉につくセスジスズメやキイロスズメ、
サツマイモの葉につくエビガラスズメなどの芋類の葉を食べるスズメガ科の幼虫を指す言葉である。

決してイモのような風貌なのでイモムシなのではない。
伝統的な日本人の食生活においてサトイモやサツマイモは穀物に次ぐ重要な主食作物であった。

そのため、これらの葉を食害する巨大なスズメガ科の幼虫は、
農村で農耕に携わる日本人にとって非常に印象深い昆虫であった。

そのため、イモムシが毛の目立たないチョウやガの幼虫の代名詞として定着するに至ったと考えられる。

人の生活に最も身近であったイモムシはカイコであろうが、
養蚕業の衰退に伴い、最近は身近に目にする機会が少なくなっている。

モンシロチョウの幼虫は、キャベツなど、アブラナ科の植物を食べる。
緑色をしており、アオムシとも呼ばれる。

アゲハチョウの幼虫は、ミカン類の葉を食べる。
若齢幼虫は焦げ茶色、終齢幼虫になると緑色となる。

この2つがよく教科書などに取り上げられるイモムシである。

道端などでよく目立つのは、体の後端の背中側に1本の角をもつ、
スズメガ科の幼虫である。サツマイモ、サトイモ、ヘクソカズラなど、
身近な植物にいろいろな種がおり、目にする機会が多い。

ヨトウムシ(夜盗虫)というのは、
何種かのヨトウガ科の幼虫で、さまざまな野菜を食べる害虫として名高い。
昼間は草の根もとの物陰に潜み、夜に出てきて野菜を荒らすのでこの名がある。

俗に「グロテスクなものほど美味である」と言われていますが、
昆虫食は調理するとどうしても形状が強調されてしまい、
初心者には箸が伸ばしにくいという弱点があります。

中国やオーストラリアでは、蛾の幼虫(芋虫)が好んで食べられています。

中国では、竹に寄生する性質を持ったメイガ・ツトガの幼虫を「竹虫」と呼び、
高級食材として珍重しています。
オーストラリアでは、木の枝の中に卵を産み付けるヤガの幼虫を「ウィッチェティ・グラブ」と呼び、
蒸し焼きにしたものを食べる食文化を持っています。

これらの芋虫は柔らかく、火を通すことで焼き目が付いて適度な歯ごたえが出ること、
噛んだ時濃厚なクリームを口にしたようなまろやかな味わいが特徴となっています。

そう言えば、乾燥させた、芋虫を日本に持ち込もうとして、
差し押さえられたという事件があったな。

なれてしまえば、美味しくてしょうがないんだろうな。

日本でも、蜂の子を食べる地域があるくらいだし。



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